生態系を守るために!オオキンケイギク駆除業務と希少な生き物たちの関係

本年度、私たちが松本市で行っているオオキンケイギクの駆除業務と、その背景にある「保全地の希少な生態系を守る取り組み」についてお話しします。
5月〜7月ごろになると、道端や河川敷で鮮やかな黄色の花を咲かせるオオキンケイギク。見た目は綺麗ですが、実は特定外来生物に指定されている植物です。繁殖力が極めて強く、放置すると元々そこに生えていた在来植物を追い払ってしまうため、適切な駆除が欠かせません。
単に外来種を抜くだけではなく、その場所で懸命に生きている希少な蝶や植物の生息環境を守るために作業を行っています。
保護すべき希少な生き物たち
作業を行う保全地周辺には、環境省のレッドリストに指定されている貴重な生物たちが生息しています。
【絶滅が危惧される蝶と食草】
ミヤマシジミ(絶滅危惧IB類):青く美しい羽を持つ小さな蝶。幼虫の食べ物(食草)となるコマツナギが生える環境が減り、非常に絶滅の危険性が高まっています。
クロツバメシジミ(準絶滅危惧):黒っぽい翅にオレンジの斑点が特徴の蝶。主に岩場などに生えるツメレンゲ(準絶滅危惧)などを食草として生きています。
【守るべき希少な植物】
イヌハギ(絶滅危惧II類)
カワラニガナ(絶滅危惧II類)
これらの在来植物や蝶の食草(コマツナギやツメレンゲ)が育つスペースを、背が高く繁殖力の強い外来植物が奪ってしまうのです。

保全地から優先的に除去すべき植物
生態系を守る現場では、オオキンケイギク以外にも以下の強力な外来種・侵略的植物を重点的に駆除しています。
オオキンケイギク:特定外来生物。日光を遮り、在来植物の生育を阻止する。
ニセアカシア:木本性の外来種。土壌の栄養状態を変え、日陰を作って群落を爆発的に広げる。
クズ:旺盛なツル伸びで他の植物を覆い尽くし、光を完全に遮断する。
ウチワサボテン類:乾燥に強く、ちぎれた一部からでも根付いて急速に繁殖する。
ノイバラ類:トゲのある低木で密生しやすく、地表付近の草本植物の生育を妨げる。
おわりに
外来種の駆除作業は根気のいる仕事ですが、雑草を抜いたあとにコマツナギが元気に芽吹き、ミヤマシジミが舞う姿を見ると、作業の大きな意義を感じます。



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